新型全天空走査型アンテナ
~簡易かつ機動的な衛星地球局の実現を目指して~
WaveArrays社は、宇宙太陽発電衛星の研究開発で培ったフェイズド・アレイ・アンテナ技術を元に、超小型衛星利用市場に向けたアクティブ・フェイズド・アレイ・アンテナの開発、販売、および衛星地球局サービスの提供を目指して2016年に設立されたベンチャー企業です。
WaveArrays社が独自開発したアクティブ・フェイズド・アレイ・アンテナは、多数のアンテナ素子を3次元状に配置した構成を持ち、衛星地球局として一般的に使われてきたパラボラアンテナに比べて次のような利点があります。
- ・アンテナの指向性制御は電気的に行われるため高速で柔軟な制御が可能。
- ・平面フェーズドアレイにくらべ全方位の信号送受信が可能。
- ・異なる複数衛星からの電波を同時送受信可能。
多方面からの電波の同時受信が可能な本アンテナの特性を最大限に活用するためには、多数の受信信号から対象信号を効率よく抽出する信号処理技術が重要となります。
また株式会社国際電気通信基礎技術研究所(本社:京都府相楽郡精華町、代表取締役社長:浅見徹、以下「ATR」)は30年にわたり無線通信や電波に関する研究開発を行っており、アンテナや無線送受信信号処理技術に関する豊富な研究実績を有しています。
WaveArrays社は、ATRとともに各々の強みを組み合せ、簡易かつ機動的な衛星地球局の実現に向けアンテナの高性能化を進めます。
通常のパラボラアンテナとWaveArrays社が開発したアクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナ